肉じゃが。日本人として誇りを持って言える日本の代表料理。醤油と砂糖とみりんを混ぜたあの独特な味は、まさしく日本の「おふくろの味」。一口でまるで故郷に瞬間移動した気分にさせてくれるこの味は、私にとってはかけがえのない料理です。 海外ではよく、日本人はいつも寿司を食べているのかと聞かれます。日本人だというと寿司の話しかしない外国人もいます。「日本人=寿司」はどこへ行っても話題にされる定番の方程式。見て見ぬ振りが出来ない私は、いつも拳付きで日本の食文化について熱弁します。物静かな日本人は、こだわりぬいた伝統があります。ここで負けてはいけません。 そこで例えに出すのが肉じゃがです。「ニクジャガ」ってなぜか彼らには言いにくい単語なので、私はまず発音から教えます。で、次に醤油と砂糖とみりんのあの絶妙な味付けの説明。「ミリン?」と必ずくるのでみりんの説明、そしてこのお料理が故郷を思い出させてくれる真の日本のソウルフードだということを私は力説します。 ところで、「今日は肉じゃが作った」と言うたびにいつも言われるのが、コレ。 「ベジタリアンなんだから、『肉じゃが』じゃないじ … [Read more...]
酒粕レーズンをつくってみよう
ああ、ラムレーズン。私、ラムレーズン大好きなんです。 でも私へんな癖があって、大好きなものができるとどうしても執拗にリサーチをしてしまうです。リサーチというと可愛く聞こえるんで、もう少し性格に言うならば、「尋問」、「研究」、「取り調べ」といった感じでしょうか。興味があると夜も眠れなくなるほど読み続けてしまうんです。 そしていつも通りグーグルでレシピの検索をしていたら、こんな衝撃事実を発見してしまいました。 通常のラムレーズンのレシピ レーズン 1 カップ ラム 1 カップ 砂糖 3⁄4 カップ 卵の黄身 6 個 牛乳 2 カップ 生クリーム 2 カップ バニラエクストラクト 大さじ1 … [Read more...]
珈琲甘酒をつくってみよう
酒と珈琲が好きなこの私、小学生のときは親がたまに買ってくれた103円の「ねるねるねるね」が大好きでした。きっとそのころから、私の中の「コレとコレを混ぜてみよう執着心」が芽生えたのではないかと憶測しています。ある日、大好きな甘酒をお鍋で作っていたら、あの頃のねるねるねるね時代を思い出しました。 「この甘酒の中に、珈琲を入れたら、どんな味になるんだろう…。」 創作意欲。アイデア。そして、執着心。この3つを全てマスターしてしまっている私には、「今度やってみようかな」なんてことは一切考えません。「今すぐやってみよう」が生まてから今日に至るまでの、私の哲学でした。今日のこのレシピは、そんな衝動的な私の衝動的な考えから生まれた衝動的レシピでございます。 でもね、とても満足のいく味に仕上がりましたよ。 甘酒と珈琲を混ぜるなんて邪道だという批判の声が、もうすでにここまで聞こえて来てます。でも、邪道って、仏道に外れた不正な行為の事です。ので、禁酒をほのめかす仏教の教えからすると、お酒を飲んでいること自体が邪道ということになりますよね。よって、厳格な仏教徒でない限り、今日のこのレシピ … [Read more...]